三種の神器の一つ「草薙の剣」元々の名称は「天の叢雲の剣」。
スサノオがヤマタノオロチ退治をしたときに、オロチの体から出てきた剣だ。
この剣は高天原の天照大御神に献上され、その後三種の神器の一つとなった。
今は、愛知県熱田神宮に奉納されている。
この剣の発祥の地が島根県雲南市にあったなんて、数年前まで知らなかった。
その神社が御代神社。

そして、神社巡りで寄った、この小さなの神社の謂れを呼んで、初め目を疑った。

天の叢雲の剣発祥の地!?
三種の神器は代々天皇家に伝わる宝器だ。
こんな田舎の小さな神社がその発祥の地とされているなんて!
驚きだった。
もちろん、御代神社の主祭神はスサノオ。
スサノオは高天原を追放され、出雲の地に天下った。
簸の川を上り、アシナヅチ、テナヅチ、イナタヒメと遭遇。
イナタヒメを娶ることを条件にヤマタノオロチ退治に出かける。
ここのところは、出雲神話の中でも一番有名な話。
この簸の川が現在、島根県東部を流れる「斐伊川」であると想定されていて、この河川沿いににはヤマタノオロチ伝承の地がたくさんある。
この御代神社も目の前には「斐伊川」が流れている。
出雲の神様と言えば出雲大社に祀られている「オオクニヌシ」が有名だが、その父親にあたる「スサノオ」がやはり元祖、出雲の神、出雲の國を作った神。
そのスサノオ伝承が残る地域は出雲地方の山間部である雲南市、奥出雲町が多い。
古代にはスサノオが治めていた出雲王朝がこの地域にあったのではと、想像は膨らむ。
規模自体は小さいが、御代神社のような古代ロマンを感じさせてくれる神社がこの地にはたくさんある。
この地には、実際に足を運んで、発見する楽しさがまだまだたくさん残っている。
